暮らしのリリック

雑記ブログ。退職に至るまでの経緯や気になったことなどを書いていきます

終わらない苦情の話

こんばんは、てっちゃんです!

 20167月、新卒採用で1年3ヶ月が経った頃、初めて休職しました。

今回は休職の原因となった業務について書いていきます。

 

1本の電話①

 

近所の建物が危ないからなんとかしてよ

 

この電話から終わらない苦情が始まります。

 

私は建築関係の学部を卒業したこともあり、技術職として働いていました。

そして最初に配属されたのは建築関係の苦情対応が中心の部署。

最初の頃はまだ業務のことをあまり理解していなかったため、どれだけ大変な業務なのかも分かっていませんでした。

 

現場の確認

 

連絡をくださった方に建物の場所を聞き、重たいゼンリンを開いてどこにその危ない建物があるかを調べます。

 

次に現場へ向かい、建物の状態を目視してどこが危険な状態であるか確認し、併せて写真を数ヶ所から撮影します。

 

建物が危険な状態

 

では、どういった状態が危険なのかというと

 

・建物が傾いている

・屋根がたわんでいる、崩れている

・瓦が落ちかけている、すでに落ちている

・外壁が崩れかけている、すでに崩れている

 

わかりやすい例としては上記のような状態です。

 

ちなみに私は現場確認中に建物の一部が崩れてきて頭に直撃したことがあります。

 

一瞬の出来事でした。

 

ヘルメットを装着していたおかげで無傷で済んだのが不幸中の幸い。

 

大事なことなのでもう1回言います。

 

ヘルメットを装着していたおかげで無傷で済みました。

 

これがもし、お年寄りや小さな子どもだったらどうでしょう?

普段生活する中でヘルメットなんて被っていません。

瓦が落ちて直撃したなんてことが起きたら大惨事です。

最悪、亡くなる可能性もありますから

 

 

写真の現像、ランク付け

 

職場へ戻ってきたら、現場の写真を現像。

そして建物の状態を記録に残すため、記事を書きます。

 

例)

×日現地確認。

西側道路沿い瓦の落下を確認。

 

次に、情報を管理のためにランク付け。

上位は危険度が高い建物、下位は特に危険ではない建物といったように4段階でランク付けします。

 

そして上位ランクの建物を中心に指導を行うこととなります。

 

所有者の調査、そして連絡

 

登記簿をもとに様々な手段を用いて建物の所有者の所在地を調べます。

そして所有者の所在地が判明したら写真を添付して文書を送付します。

 

文書にも段階があり

 

・助言

・指導

・勧告

・命令

 

後半になるに連れて厳しいものになっていきます。

 

 

所有者からの反応

 

文書が届いた建物の所有者からの反応はだいたい次の3パターン。

 

①すぐに改善します!

②キレる。もしくは言い訳をして責任から逃れようとする。

③無視。連絡してこない。

 

①の反応をしてくださる方は残念ながらほとんどいません。

9割は②か③の反応となります。

 

1本の電話②

 

この間伝えた建物、まだ危ないままなんですけどちゃんと指導してるんですか

 

初めて電話を頂いてしばらくたった後、ほぼこのような連絡がきます。

そして対応の状況や改善期間を設けていることを説明し、なんとか納得してもらいます。

 

現場の再確認

 

改善期間が終了すると、改めて現地確認を行います。

危険な箇所が修理されて安全だと確認できれば苦情は解決。

しかし、修理も何もされておらず、状況が変わっていない、むしろ悪化している場合は再度、建物の所有者に指導を行います。

 

全体の流れのまとめ

今まで書いてきた業務の流れを簡単に書くと 

 

a.情報提供(苦情)

  ↓

b.現地確認

  ↓

c.所有者調査・文書送付

  ↓

d.反応待ち

  ↓

d.苦情を受ける(改善待ち期間)

  ↓

e.現地確認(改善確認)

  ↓

(改善されていなければ)

  ↓

c.所有者調査・文書送付にもどる

 

こんな感じで無限ループ(終わらない苦情)の出来上がりです。ヤッター(絶望)

 

 

 

当時はこのような案件を150件ほど担当していました。

苦情、所有者への指導、なかなか解決されない状況によってストレスがたまり「抑うつ」を発症したわけです。

 

そしてお気付きの方もいるかと思いますが、ここでいう「建物」とは「空き家」のことです。

一時期は空家法の施行に伴い大々的にニュースが流れていましたね!

 

施行されたら固定資産税が高くなります

 

という誤解を生みかねないニュースがw

 

 

今回は担当していた業務について書きました。

次回は、この業務が生まれる元となった空家法について書きたいと思います!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!